固めの枕おすすめ16選｜柔らかめ枕との違いやメリット・デメリットは？

毎日の睡眠でしっかり疲れを取れていますか？睡眠時間は十分なのに、朝起きてもすっきりしない方は枕を見直すチャンスです。枕は快適な睡眠を取るために重要な役割を持っており、自分に合った物を選ぶといびきの軽減にも繋がります。

理想的な枕は頸椎が緩やかにS字を描く形になるものです。合わない枕や姿勢の悪さは頚椎の湾曲を妨げてストレートネックを招く原因にもなり、いびきや頭痛を引き起こします。最適な固め枕を使用して正しい姿勢で眠れば、次の日に疲れを残さない方法でもあります。

この記事では、一人ひとりの体格や眠り方などに合わせたおすすめの固い枕を紹介します。メリット・デメリットや柔らかい枕との違い、ニトリ・西川などの人気ブランドも解説しますので、睡眠の質をあげたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

自分に合った枕を選ぶと、睡眠中の頭と首をしっかりサポートしてくれます。首への負担は気道が狭くなる原因となり、いびきに繋がります。

気道が狭くならないように首を安定できる固さの枕がおすすめです。また口呼吸によってもいびきが出てしまいます。枕が頭の重みで沈み込むと口呼吸になりやすいため、長時間頭を乗せていても潰れない固さの枕選びが重要です。

睡眠中には何度も寝返りをしながら身体にかかる重さを分散しています。身体を休めるために欠かせない寝返りにも固めの枕がおすすめです。枕が必要以上に柔らかいと寝返りを打つ際に頭が埋もれてしまい、首や肩へ負担がかかります。

寝ている間ずっと首・肩への負担が続くため、肩こりになりやすいです。起床時に首や肩に疲労感が残る方は、一度枕の固さを見直してみましょう。

誰にでも固い枕がおすすめではありません。固い枕にもデメリットがいくつかあります。1つは固すぎて後頭部が圧迫されて痛みがでる可能性があることです。頭部にフィットしないほど固い枕は後頭部に負担が増えるので、適度な固さを選ぶ必要があります。

2つ目に枕の中の素材によって、動いた時の音が気になり事があります。音と同時にゴツゴツとした感触の商品もあり、ストレスに感じる方もいます。購入の際は一度商品に触れて音や感触を確認するのもおすすめです。

柔らかい枕は頭を乗せるとふわっと頭を包んでくれる安心感があります。素材もフェザーなどを使用しており、動いた際の音も気になりません。肌触りもよくリラックスして寝たい方にぴったりです。

保温性も高く寒い冬にも温かい枕に包まれて眠れ、睡眠の質も向上できます。ストレスない気持ち良さを優先したい方は柔らかめの枕がおすすめです。

柔らかい枕では睡眠中に頭を支える首や肩も、ふんわり包んでくれます。フィット感が高く、身体への負担を分散し正しい姿勢を保ちやすいです。ただ柔らかすぎると寝返りがしにくくなり、同じ姿勢で眠り続ける原因になります。

姿勢を変えられないほど頭が埋もれると、起床時に疲れが残ります。柔らかくても適度な場所で沈みが止まる枕がおすすめです。

男性の多くや体格がいい方、筋肉がある方、猫背な方は高めの枕がおすすめです。枕の理想的な高さは、立った時の姿勢が寝た状態でも保てるくらいを目指します。身体の大き目な方が低い枕を使うと顎が上がってしまい、気道が狭くなります。

またマットレスを使用している場合、マットレスの沈み具合で枕の高さも変化します。特に柔らかめのマットレスは枕ごと沈み込むので、マットレスの沈みも考慮した高さ選びがおすすめです。

女性や細身の方やお子さんなど、身体が小柄な方には低めの枕がおすすめです。低い枕は約5cm以下の高さの商品を言います。顎が上がってしまったり、引きすぎてしまうほどの低さはいびきや肩こりの原因となります。

低めの枕の場合、もし低すぎたなと感じたらタオル等を重ねて高さ調整も可能です。お子さんは特にぴったりの高さを探すのは難しいので、高さ調整をして使用するのもおすすめです。

身体がまだ小さなお子様には小さめサイズの枕がおすすめです。小さめといっても寝ている間もよく動くお子さんには横幅が広めな枕がいいです。サイズは縦が30～35cmほど、横幅は40cm～50cm程度が小さめのサイズになります。

寝返りを打っても枕から落ちないような幅を選びましょう。お子さまだけでなく小柄な方にも使いやすいサイズです。

一般的なサイズでよく販売されているのは標準サイズです。標準のサイズは縦は約43cm、横が約6cmほどの大きさです。標準体型の方や大柄な方まで使いやすいサイズ感になります。男女も問わないので、枕の大きさに悩んだらまず標準サイズの枕を選ぶのもおすすめです。

使用できる人の幅が広いので商品も多数あり、機能やデザインなど選べる幅が広いメリットもあります。

ホテルなどに泊まりに行くと見かける大きなサイズの枕、とても憧れますよね。縦と横の大きさが約50×7cm以上のサイズが大きめサイズです。1人で贅沢に使うのもいいですし、横幅100～120cmほどの商品を選べば2人で一緒に使えます。

寝返りすると頭が落ちてしまうなど、大きく寝返りを打つ方や身体の大きい方は大きいサイズの枕を選ぶと快適に眠れます。

枕を購入する際に高さが表示されていても、「数字を見てもよくわからない」と思いますよね。5cmや10cmなどの高さ表示も大切ですが、実はそれ以上に寝たときの首の角度を考えると選びやすくなります。

睡眠時の理想的な首の傾斜は、直立しているときと同じ角度です。肩口から頭までの角度が10〜15°を保てるのがちょうどいい角度なので、実際に床に置いてみたりパートナーに確認してみてもらいましょう。

枕の形でよく見かける長方形のタイプは昔から馴染みがある方も多いですよね。こども用の枕は長方形型がほとんどなので、最初に使った枕は長方形だった方も多くいます。素材やサイズ、機能も豊富でデザインも幅広くある形です。

どんな寝方をする方にも合いやすいため、自分に合う形状がよく分からない方はまず一般的な長方形の枕がおすすめです。枕カバーの種類も多く、見た目も楽しみたい方にもぴったりです。

上から見ると長方形ですが、横からみると波型になっているS字の枕は、首のカーブをサポートし、仰向けで寝る方に最適です。S字型の枕は低反発素材で作られている商品が多くあります。首にしっかりフィットし、就寝中に正しい姿勢をとる手助けをします。

安定感があるので変な姿勢で寝てしまい身体が痛くなってしまう方は、姿勢も安定させてくれます。頭が枕に沈みにくいのも、身体への負担軽減に繋がります。

横向きで寝る癖のある方には頸椎支持型の枕がおすすめです。横向きで寝ると肩幅の分、仰向けで寝る時と首と頭の位置が変わります。後頭部・首・背骨が真っ直ぐになるものがぴったりです。横向きで寝るけれど耳が痛くなる方は耳の部分がポケットのようにくり抜かれている商品を選ぶのもおすすめです。

枕の中身の素材の量を変えたり、裏表を変えると枕の形を変えられる工夫がされている商品もあります。

円柱型の枕は長さによっては枕・背もたれ・抱き枕など用途が広がります。抱き枕として使うと横向きで寝た時にも正しい姿勢を保ちやすく、身体への負担が減ります。ただの円柱ではなくくびれが付いていたり、三日月型になっている商品もあります。

L字型の商品では円柱の抱き枕に枕が一体化した形状をしているものもあり、横向き寝で就寝中の姿勢が気になる方におすすめです。

高反発の枕にはラテックスなど弾力のある素材が使われています。低反発はウレタン素材で衝撃を吸収する力が強いです。どちらも頭へのフィット感が高いのが特徴です。フィット感は低反発の方がより強くあります。

低反発の枕は首のサポートに優れていますが、身体の姿勢をサポートする力が弱いです。そのため寝返りをよく打つ方には高反発の枕の方が寝返りしやすく、姿勢を正しく保てます。低反発の枕はよく見られますが、高反発の枕は種類も少なく価格も高めなのも特徴です。

パイプ素材はストローを小さく切ったような形状をした素材です。通気性がよく洗濯ができるため、衛生面が気になる方におすすめな素材です。パイプは枕がへたってきたり、衛生面が気になったらパイプを交換するなどメンテナンスもできます。

さらにパイプは軽量で価格も安いので人気の高い素材です。感触はパイプの素材や大きさなどにより変わりますが、固めでごわごわしています。

そば殻は熱を放出する力や通気性の高い素材です。湿気の強い梅雨がある日本にぴったりで、価格も安く人気があります。そばアレルギーを持つ方は使用を控えた方がいいですね。また虫が付きやすい素材でもあるため、防虫・防カビ対策が必要です。

そば殻は1～2年ほどが交換時期になり、寿命は短めです。素材のみを交換できる商品や洗濯ができる商品にすると少しでも長く使えます。

ビーズ素材といえばクッションで利用した経験がある方も多いですよね。柔らかく包み込むような感触がくせになる素材です。フィット感が強く、幅広い体格の方が使えるメリットがあります。デメリットは熱のこもりやすさです。

またフィット感が高く、頭が沈み込むため寝返りがうちにくくなります。ビーズの密度で沈み具合も変わるため、身体を動かしやすい固さか確認してからの購入がおすすめです。

香りが特徴のひのき素材は、フィット感はあまり高くありませんが、しっかり頭を支える安定感があります。ひのきの形状はチップ状やペレット状などがあり、その形状で感触も変わります。

天然素材で抗菌・吸湿・防臭・防虫と機能も抜群です。しかしアレルギー性鼻炎がある方などは、天然素材であるゆえに使用を控えた方がいい方もいます。

フェザー素材は羽毛と違ってごつごつと硬い感触の使用感です。フェザーと羽毛の割合を調整することによって、枕を好みの固さにできます。中身がへたっても、手軽に交換できるので長く使いたい方にもおすすめです。

さまざまな枕を試したけど合うものがなかった。質の高い睡眠を取りたい方はオーダーメイドの枕作りがおすすめです。オーダーメイド専門店へ出向き、スタッフさんによるカウンセリングや測定器等を使った寝姿勢の計測をしてもらいます。

自分にぴったりの枕を作ってもらい、その後もメンテナンスを受けられるお店もあります。既製品では好きな素材・衛生面や形状のすべて思い通りの商品を見つけるのは難しいです。オーダーメイドであれば自分の好みをスタッフさんに伝えながら、ぴったりな枕を作れます。

テンピュールはスウェーデンに本社を構える寝具メーカ－です。枕の素材はデンマークにある自社工場で作られています。使用されるテンピュール素材はNASAの技術から生まれた低反発素材です。

どんな体形・体重にも柔軟に適応し、寝返りでの姿勢の変化にもすぐに順応します。枕の固さはやわらかめ・ふつう・固めから選べ、仰向け寝や横向き寝など寝姿勢によっても選択可能です。

トゥルースリーパーはショップジャパンを展開する株式会社オークローンマーケティングの寝具ブランドです。トゥルースリーパーの枕には低反発のウルトラ ヴィスコエラスティック素材が使用されています。弾力があり復元力が強い特徴がある素材です。

枕のラインナップは大変豊富で、背中までサポートする形状の商品や中反発商品もあります。60日間の返品保証や1年間の交換保証がありサービスも充実しています。

エアウィーブは数々のアスリートも使用する寝具を手掛けています。枕のラインナップはとてもシンプルで横向き寝向きのS字型・長方形のスタンダード型・柔らかめなソフトタイプ・女性のためのビューティーピローとなっています。

どの枕も枕の中の中材の抜き差しで高さ調整ができます。また通気性もよく、枕カバーも枕内部のエアファイバーも丸洗いできる素材で衛生的です。

西川は日本の寝具メーカーで、ベビー布団など赤ちゃん向けの寝具も取り揃えています。商品数が多く、素材はパイプ・ビーズ・羽根・低反発などさまざまで好みの商品が見つかりやすいです。抱き枕の販売もあるので睡眠中の姿勢の乱れが気になる方にもぴったりです。

気に入った枕を長く使えるように枕関連商品としてパイプや綿などの補充用素材も販売されています。ギフト向けの商品も多数あるため、寝具のプレゼントにもぴったりです。

コストパフォーマンスに定評のあるニトリでも枕の取り扱いがあります。低反発やそば殻素材など種類も豊富にあり、大きさも子供用からホテルサイズまで取り揃えています。価格は1万円以下の商品ばかりなので、気に入る枕を探し中の方はお試し購入がしやすいです。

高さ調整ができる枕や洗濯が可能な商品も多数で、機能性も高いのが特徴です。枕カバーも種類豊富で冷感や防臭等の機能性をプラスできます。

毎日使う枕はなるべく清潔にしておきたいものです。ただ、「固い枕って洗えるの？」と疑問に思うかもしれません。枕は素材によって洗えるものと洗えないものがあります。それぞれのお手入れ方法をお教えするので、覚えておきましょう。

羽毛・そば殻などの天然素材以外であれば、水洗いできることが多いです。洗う前には洗濯表示を必ず確認してください。洗濯機を使う場合は洗濯ネットに入れ、手洗いモードやドライモードで洗いましょう。

手洗いするなら、大きな洗面器などを使い、ぬるま湯と中性洗剤でもみ洗いします。干す際には全体が乾きやすいよう、形を整えましょう。

水洗いできない素材の枕は、週1回程度天日干ししましょう。日光の殺菌効果で清潔に保てます。干す際には適宜ひっくり返し、枕の両面に日光を当てるのがポイントです。ただし、素材によっては天日干ししてはいけない場合もあるので、表示を確認しましょう。

天日干し不可の場合は、UVランプ式の布団クリーナーを使う・クリーニングに出すといった方法があります。

枕にも寿命があるのをご存知ですか。素材などで左右されますが2～3年使用した枕はそろそろ交換の検討がおすすめです。枕は使い続けているとへたってきて、使い始めの頃より頭・肩・首とのフィット感が損なわれていきます。

また洗濯ができない商品については汗や皮脂汚れも気になります。匂いや衛生的にも長期の使用はおすすめできません。買い替え前も枕カバーを小まめに変えたり、湿気を防ぐ等して寿命まで大切に使いましょう。

枕は大型スーパーやホームセンターで手に入れられます。比較的値段が安く、枕のサイズ・形・硬さなど広いニーズに応えるべく、まんべんなくセレクトされているケースが多いです。布団や枕をメインに取り扱う寝具専門店では、身体の悩みに合わせた枕選びが可能です。

スーパーやホームセンターより価格は高くなりますが、寝具のプロが枕選びのサポートをしてくれます。ネット通販は価格幅が広く、商品数も豊富です。Amazon・楽天などたくさんの枕から選ぶ方法もあれば、寝具専門店が運営する公式サイトから選ぶのもおすすめです。

実際に商品を手に取りたい方は実店舗、家に居ながらゆっくり選びたいならネットショップなど好みの買い物方法を選んでください。

枕ひとつでさまざまな固さ・形状・高さがありますが、今まで適当に買っていた方も多いですよね。しかしさまざまな種類の中から自分にぴったりな枕を使うと睡眠の質を上げられます。睡眠で身体の疲れが取り切れない方は、この機会にぜひ適切な枕選びをおすすめします。